笑いを捨てた手紙か、笑いのための手紙か。フォーリンハジメ。さんまのお笑い向上委員会2019/2/23
今回の向上委員会は不発弾が多かった。
ロッチコカドの下手な説明やさんま礼二の絡みも今ひとつ。
こういう時土田は絶対笑わない。死んだような顔をしている。土田が笑わないから、甘えられない。下手に出ようとすると殺される。それでも笑いをとらなければならないのが向上委員会。
土田のおかげで場が引き締まってると思います。
土田は向上委員会の笑いの物差しだ。
今回でフォーリンラブ回は終了。
最後にハジメからバービーへガチの手紙朗読が始まった。
周りの芸人もまさか笑いゼロの手紙とはおもわず、なんとか笑いを入れようとする。
真剣な手紙、静かな空間、そこでの大声等による「邪魔」が面白い。真面目からふざけへの緩急で笑ってしまう。
さすが向上委員会、感動なんていらない、必要なのは笑い。真剣な雰囲気をぶち壊すのではなく利用して笑いを取る。
ハジメはこれを狙っていたのかもしれない。かつて笑いに熱かった男、ブレイクできずもがいた男、釣りに逃げた男。でも笑いには真剣でありたい。
最初は向上委員会でマジな手紙を読むなんてハジメは本当に笑いを捨てたんだなと思いました。でも、手紙を読んでいる真剣な空間を作り出し、そこでボケるという流れを計算していたのかもしれません。
「向上委員会の芸人ならボケてくれる」そう信じてハジメはあえて真面目な手紙を読んだのかもしれません。自分が信じた笑いのために。
気持ちがどれだけ強くても、どれだけ努力をしても、もしかしたら才能があったとしても売れないかもしれない、テレビに出られないかもしれないのが芸人。
そんな芸人がうじゃうじゃいる中、第一線で活躍している芸人が必死で汗をかきながら笑いを取ろうとする番組がさんまのお笑い向上委員会。面白くないはずがない。
収録終わりのバービーからハジメへの手紙で感動したニッチェ近藤が泣きながら「ええコンビやん」と言いました。
面白くて笑ってしまいました。
「芸人のパンチは相手を笑わせる」
苦労、苦しさ、悔しさ、それさえも笑えてしまうのが芸人なのかもしれないです。笑い以外はいらない。かつてのハジメもこう思っていたのかもしれません。
なんか感動する回でした。
来週も楽しみだなぁ。