芸人好きのブログ

芸人を中心にテレビ番組などの記事を書いていきます。

今後なんて考えないただその時の笑いを。さんまのお笑い向上委員会2019/10/26

今回は永野とザブ加藤のダブル魔王、そしてチャンス大城回だった。

 

チャンス大城、さんまに絶賛されたが、自分には華がないからと自分で言っていた。よく分かってる、面白さは十分、でもテレビに出るには華が足りない。しかし華があったら今のチャンス大城の面白さは逆にないだろう。今の自分の見た目、立ち振る舞いで何をすれば面白いかを俯瞰視してよく分かっていると思う。素晴らしい芸人、なのに華がないので売れない。悲しいけどそういう世界。面白いのに日を浴びない芸人がゴロゴロいる世界。笑いに厚み、深みが出るのは、その日に当たらない芸人のおかげもあると思う。

27時間テレビでは出演者一覧にチャンス大城の名前があった。さんまが出させてあげたのだろ、もう一度、チャンス大城にしかできない笑いを生放送で見せてほしい。

 

そしてダブル魔王。

正直永野と加藤のダブル魔王はお互いネタ見せみたいになってあまり「絡み」が無かったのが残念、平場のトークで雛壇も巻き込んでの展開も見てみたかった。

2人とも、もうテレビでよく見る芸人ではない。でも向上委員会では、ほかのテレビにバンバン出る芸人よりも面白い。向上委員会の、この瞬間の笑いに賭けるという思いが、笑いを爆発させているのかもしれない。

永野が向上委員会に出なくなった理由として、憶測レベルだが、まだ永野が向上委員会常連だった頃、お笑いビッグ3がさんま、たけし、タモリのところ、タモリを倒して永野が入ったというネタを言っていたが、それがフジテレビの制作サイドにとってタモリを侮辱したとして都合が悪く出演が減ったというものがあった。真相は知らないが、このような、後の事なんて考えない、その時の笑いに全力投球な姿勢が、ほかのテレビ出演芸人よりも面白い理由、そして私を魅了する理由かもしれない。そのせいで出演できなくなるというジレンマだが、それでもかっこいい、胸打つ爆笑のお笑いだ。

 

永野、加藤の、その時に賭ける捨て身の笑いをもっと見たい、もっと感じたいと思った。

ネジ外れてる真面目なやつ。さんまのお笑い向上委員会2019/10/14

チャンス大城、ゲストで来たが、謙遜した態度で真面目そうだった。

が、そもそもネジが外れてるっぽいので真面目に振舞うことこそボケだ笑

「一見おかしい人」をお笑いの型にはめてなんかおかしい変な奴、を武器にしている。

千原兄弟FUJIWARAの同期で芸歴は長いが、研究してたどり着いた振る舞いなのか、それとも元々そう言う人間なのか。研究でたどり着いたのだとしたら、相当お笑いの腕のある芸人だと思うが、作られた振る舞いになってしまうので、元々そう言う人間であってほしい自分がいる。

 

そしてザブングル加藤はやっぱり面白い。かまいたち浜家とのネタバトルで正直ネタは面白くなかったが、あの加藤の仕掛けはやっぱり向上委員会に必要だ。それまでの話、流れを断ち切るので他のトーク番組だったりなら嫌われるだろうが、向上委員会ではこれを続けてほしい。加藤がいなければ今週も、何か物足りないトーク多めの回になっていたかもしれない。

 

そして来週は永野が久々に登場するらしい。さらに、予告を見る限り「新魔王」としてザブングル加藤と対決するそうだ。

素晴らしい。

過去に向上委員会で暴れた永野が、今向上委員会で暴れている加藤と笑いで戦う。

名も無き歴史的な一戦、来週の向上委員会は少なくとも私の中では伝説の回になるだろう。永野は面白かったが、干されたのかどうしたのか、出なくなり、もう向上委員会には出ないと思っていた。さらに加藤も闇営業問題で向上委員会にまた出られるのかどうか不安だった。

そんな2人がまさか共演するとは、夢のようだ。

他の番組じゃあ駄目、向上委員会でこの2人が戦わないと意味がない。

加藤と永野が戦う。その場にさんまも、他のお笑い戦士たちもいる。最高のお笑いバトル。来週は、かつて「戦場」と呼ばれていた向上委員会がまた見られるかもしれない。

 

来週は楽しみだ。

ザブングル加藤復帰は文学。さんまのお笑い向上委員会2019/10/05

今回はザブングル加藤がモニター横で復帰。

 

最初は世間を気にしてシュンとしていたが、他の芸人も加藤のために空気を作ってあげ、いつ感情を爆発させるんだという状況をみんなで作っていた。

やはり加藤は向上委員会に愛し愛されている。

 

加藤自身も難しかったと思う。向上委員会的には魔王として感情を爆発させたい、でも謹慎明け第一号芸人として後に続く芸人のためにも炎上は許されない。

 

そんな緊張状態の中での、老人ホームでの話ベストスリー。

面白い話から感動する話もあった。笑いは緊張からの緩和で生まれると誰かが言っていたが、今回は緊張状態から、笑えて泣ける話が出た。

 

加藤も芸人として空気が読めるだろうから、まだ出しゃばってはいけない、そろそろ大きな声出してもいいかもしれない、そういったせめぎ合いをしていたと思う。高山のフォローもあって最後は以前の加藤に戻りつつあって安心した。

 

加藤謹慎からの復活劇は向上委員会にとっての1つの「劇」だと感じた。

テレビに出れるようにはなったが、調子に乗っていいのか。さらに向上委員会なので面白くなければならない。

加藤の心理が時間とともに変化していく。周りの芸人も優しいので加藤のためにやりやすい空気を作る。そういった優しさも感動した。そんな中で加藤も場の空気、タイミングを読み切り、さらに面白くもあり、これ以上ない復活だったと思う。

今回の向上委員会は笑って泣けるザブングル加藤の「復活劇」だ。

 

そんな中でバービーの占い。完全に加藤の流れだったのに流れをぶち切る度胸がある。そしてしっかり面白い。流れ的に関係ないかもしれず、空気を読んでないかもしれない。でも笑いをとって黙らせる。これこそ向上委員会。最高の「幕間」。

 

あとはジュニア。ホリケンの閉店シャッターで無茶振りされて、最後は「ジャックナイフ」の目でホリケンを睨んでいた。まだあの目ができるジュニアでよかった。

 

スポンサー関係もあってザブングル加藤を出しづらい中、向上委員会はこんなに早くザブングル加藤を出してくれた。

世間、気にしない人は気にしないし、気にする人はいつまでもブツブツ文句を言うだろう。

加藤にはそんなこと気にせず、向上委員会で存分に魔王役を演じ切ってほしい。

くっきーとザコシの違い。さんまのお笑い向上委員会2019/9/28

今回はくっきーとザコシショウがゲストで来たが、ザコシショウがあまり向上委員会のスタイルにはまっていないと思う。

以前も書いたかもしれないが、ザコシショウのスタイルは単発ボケを何個もやるので、閉店シャッターを連続でやっている感じだ。しかし、向上委員会は台本無しだが、笑いの流れはあり、単発ボケタイプのザコシショウは1発1発で流れが切れるので向上委員会には不向きだと感じた。逆にくっきーは回し(?)、つっこみ(?)が出来(?)、更にくっきーとしてのアイデンティティもそこに入れることができるので向上委員会にはまっていると思う。くっきーは笑いの基礎基本に忠実なので、ツッコむところでしっかりツッコむ(?)ので笑いの秩序も作れて向上委員会向きだと思う。

モノマネ三銃士は今まではボケが多過ぎて、マジでごちゃごちゃしすぎてお互いを殺してしまっていた感があった。今回、福島が抜けて(また戻るかもしれないが)くっきーがなんとか笑いの秩序を保とうとして、ギリ保てている(?)ので面白くなったと思う。

 

今回は自分でも漠然と何を書いているのか分かりづらい記事となったが、とりあえず向上委員会ではボケまくるのが正解ではなく、笑いの秩序が基盤にあって、その上でどう笑いを取るかを選ぶ、ボケまくるのならボケまくるという選択をする。単に秩序もなくボケまくるのでは面白くはならないと感じた。

 

永野がまだ向上委員会に出ていた頃に言っていた、「オンエアされなくても現場にいた芸人に、『今日あいつなんかおもろかった』って言われればいい」を体現したような回だった。

なんか面白かった、でも何が?と言われればはっきり答えられない、なんか面白かった回だった。

勿体無い回。さんまのお笑い向上委員会2019/9/21

リーダー席のナダルを筆頭に、メンバーはトークというよりも前に出て行く芸人が多め。(ナダル自身はトークで回したいと言っているが)

 

そんな中でのペナルティのヒデやゲストの女芸人の登場で今回は比較的トーク回になった。

 

向上委員会においてトーク回は必要なのだろうか。需要があるから今回も女芸人をゲストとして、トーク多めの回にしたのだろうが、私的には向上委員会においてトーク回は必要ないと思う。特に今回のメンバーはいつでも笑いが爆発するメンバーだと思っている。だから勿体無いと思った、3本全て芸人が座ってなどいられない回であってほしい面子だ。

話の引っ掛かりとしてのトークならありだが、トークメインで笑いを取るのは向上委員会には向かないと個人的に思う、というかそうなってほしくない。

 

ナダルやトムブラウン、そして来週はザコシショウとくっきーもゲストで登場するらしいので、今度こそ、このメンバーで爆発してほしい。最高の30分を期待する。

 

来週こそ楽しみ。

トムブラウン最高。さんまのお笑い向上委員会2019/9/14

今回の向上委員会は面白かった。30分があっという間だった。最高の向上委員会だった。

 

何がいつもと違ったのか自分の中で整理したくなった。

まずは、とりあえずいつもよりアグレッシブな芸人が多かったこと。

ナダルがリーダー席で空回りはしたがアグレッシブにリーダーを勤めようとした。そしてトムブラウン。初登場で結果を残そうとアグレッシブに坊主頭を叩きまくった。あとは麒麟川島だったりホリケン、陣内などのいつメンがそれらを向上委員会にハマるようにまとめてくれた。

やはり向上委員会では芸人はアグレッシブに攻めてほしい。

 

そしてナダルやトムブラウンなど、出演していた芸人が私の好みの芸人であることも大きかったと思う。結局は個人の好みなのかもしれない。芸人を笑わせるような芸人、ちょっとはみ出ている芸人。人によっては何が面白いのかわからないと言われてしまうような芸人が向上委員会でバチバチに活躍してほしい。

 

トークタイプの芸人、今回ならくわばたりえが、出る幕もなかった。トーク回を全否定はしないが、向上委員会でただトークをする必要はあるのか、と思う自分がいるので、メンバーが同じ3回中の1回くらいはトーク回があっても良いと思うが、今回のような芸人が入り乱れるような回こそ向上委員会として価値があると思う。トークなんてする暇もないような向上委員会が好きだ。

 

そしてモニター横のこゝろ荒木へのお笑い指導も良かった。もう1回目はスカす。「絶対やるな」は「やれ」だがタメが大事。この辺を中堅以上の芸人は感覚ではなく理論で分かっているのだろう。聞いていてとても興味深かった。私達一般人はこの知識を使う場面はないだろうが。

 

トムブラウンの「フライングダメ」も数を重ねて形になってきたので向上委員会の武器になってほしい。

モニター横のこゝろ荒木もアイドル鳥越もハマりそうで面白い。

 

今週のような向上委員会がずっと続いてほしい。

 

来週も楽しみだ。

ワタリが叱られた。さんまのお笑い向上委員会2019/9/7

ゲストでワタリ119が登場したが、モニター横の時と同様に周りからガヤられてはあたふたし、うまく進行できていなかった。そんなワタリと周りとの絡みが面白いのだが、芸人としてはミスによって生まれる笑いはあまりよろしくないのだろう。

出川や狩野英孝など、もはやそういうキャラで通っている者もいるが、ワタリはまだ若手であり、芸人としてはあまりいい顔はされないのだと思う。おっちょこちょいをすれば簡単に笑いを取れてしまうかもしれない。しかしそれは芸人としての「芸」ではなく、特に若手はそういう楽をせずしっかり「芸」をして笑いを取るべきだ、ミスはよろしくないという空気感がゲスト側の芸人にはあった。

長州小力もあかつもイライラしており、大自然は割って入ってまで「戻ろう」とワタリを制していた。楽をして笑いを取るワタリに喝を入れたのだろう。

 

しかし、見ている側としては、ワタリならいいんじゃないかと思ってしまう。長州小力オール巨人とパラパラを踊るよりは断然ワタリのおっちょこちょいの方が笑える。ワタリが向上委員会にはまっており、ワタリを見ている方が面白かった。ジレンマかもしれない。

私的には、楽な笑いでもなんでもワタリの方が見たかったのだ。

 

芸人としてタブーなものが見てる人は求めている。ワタリのおっちょこちょいよりも笑える芸を他のゲスト芸人には見せて欲しかった。パラパラなんて踊ってちゃダメだ。