芸人として「強い」。さんまのお笑い向上委員会2019/5/4
さんまのお笑い向上委員会で今、最も勢いがあるのがザブングル加藤。その加藤が今回も登場。
ザブングル加藤はアマゾンプライムのドキュメンタルシーズン7にも出演していた。私は向上委員会の影響でザブングル加藤が好きなので楽しみだったが、視聴者からは酷評。私もドキュメンタルの加藤は全然面白くなかったと感じた。捨て身の仕掛けで状況に変化を与えるという点では、芸人からの評価は高かったが、見ている側としては面白くなく、イラつきすら覚えた。
なぜドキュメンタルでは加藤はこんなに面白く無くなるのか、いや、なぜ向上委員会ではこんな加藤があんなにも面白いのか疑問に思った。
その理由を自分なりに二つ考えてみた。
まず、ザブングル加藤の仕掛けは、本人も言うように、ゴールのないコント、着地点の定まっていない仕掛けだ。
それを踏まえて、加藤が向上委員会で面白い理由1は、
単純に向上委員会という番組の空気にはまっていることだ。はまっているので笑いが起きる。その笑いが加藤の終わりなきコントのゴールであり、笑い声がコントに区切りをつけてくれる。ドキュメンタルでも序盤の加藤はまだ面白かった。しかしドキュメンタルは笑ってはいけないという前提があるので笑い声は当然起きない。それが加藤のコントを終わりなき迷宮へと迷い込ませ、あの加藤の体たらくとなったのだ。
二つ目の理由は
さんまの芸人としての「強さ」が加藤を救っていることだ。
ボケだったり流れだったり企画を成立させられる力、「落とせる」力がある芸人を芸人として「強い」と表現する。
今テレビなどの第一線で活躍する芸人はほぼ全員この成立力のある、芸人として強い人だと思う。
そしてさんまはその中でも成立力が強いと思う。どれだけグダった話でも強引に落としにいく。無理やりすぎて寒い時もあるが、その時は周りの芸人にフォローされつつも落とす。それも含めてさんまの強さだと思う。そのさんまの強さが、ザブ加藤がグダった時強引にでも成立させて、加藤の終わりなきコントにオチをもたらす。さんまの芸人としての強さが向上委員会で加藤を魔王たらしめているのではないか。
加藤はもともと面白い、笑いの技術もある、その加藤がどハマりする最高の雰囲気を醸し出す番組とさんまの成立力で、向上委員会の加藤は爆発的に面白いのだと思う。
しかし、流石にドキュメンタルを一気見して、加藤成分がお腹いっぱいの時に向上委員会でも加藤を見るのはこってりしすぎで、見る側の私に少し飽きがきてしまった。。。加藤は月1回でいい笑 その時に最高の笑いを加藤からもらいたいという、贅沢な不満を提唱する。笑
「感情」のザブングル加藤と「成立力」のさんまの最強の組み合わせをこれからもずっとみたい、マンネリ化せず進化する笑いを見せて欲しい。
来週もたのしみだなぁ。