芸人好きのブログ

芸人を中心にテレビ番組などの記事を書いていきます。

オール巨人の緊張感が続いて欲しい。さんまのお笑い向上委員会2019/8/31

前回同様オール巨人がいることにより、緊張感で空気が少し引き締まり、そこからの緩和でいつでも面白い空気感になりそうな展開だった。

 

実際、オール巨人が審査員として、他の芸人が漫才(ショートネタ)を見せるという展開はかなり面白かった。

 

「神回!」というような爆発する展開ではなかったが安定して面白い30分間だった。さんまとオール巨人がいて、他の後輩が周りから笑いを取る。空いた隙間も今田や中川家が埋めて濃い時間だった。その中心でEXITも食らいついてよくやったと思う。

 

吉本は上下関係が厳しいだろうし、向上委員会では先輩に歯向かうのが正解な時もある。さんまやオール巨人は是非寛大に笑いとして受け止めて欲しい。

 

この感じの向上委員会なら見ていたい。

オール巨人で引き締まる。さんまのお笑い向上委員会2019/8/24

さんまの同期オール巨人がいることにより、後輩の雛壇の芸人は否が応でも引き締まり、いつもより感度良くリアクションを取る。

さんま、今田も十分大御所だが、レギュラーなので流石に周りの芸人にも慣れが出てくるが、今回のオール巨人のように、たまに大先輩を呼んで向上委員会の空気を引き締めて欲しい。

 

まずは吉本問題に対しての話だったが、オール巨人がいるので周りの芸人も全力で、いつ笑いが起きてもいい空気だった。ホリケンがオール巨人に怖気付かずにズボンを食い込ませてくれたので、そこから一気に笑いの起きる空間が形成されたのだと思う。

 

今週は流石に吉本問題について話しておこうという回だったが、来週からはゲストのEXITもすでに登場しているので、全員笑いを第一に取りに行くだろう。

 

最近の向上委員会では来週が1番期待している、ワクワクしている。そう思わせてくれる今週回だった。

 

しかしオール巨人がいることにより、EXITや古坂大魔王はリアクションが大袈裟になりすぎて少しクサかった。

大先輩だからといって面白くなければ笑わなくていい、わけにはいかないのかもしれないが、クサいオーバーリアクションをするぐらいなら黙っていた方が良い。

大先輩がいるからといって大袈裟になりすぎず、その張り詰めた空気感で笑いのみに集中して欲しい。

 

そしてEXITはチャラさで覆われた皮の中に深みがあるのが良さだと思うので、来週は是非その深みを引き出して欲しい。先輩芸人たちはEXITをチャラいだけの浅はかな奴らとして摩耗させてはいけない。

 

マンネリしているとは思うが、条件さえ整えば向上委員会はいつだって爆発すると感じた。今回はオール巨人の存在感のおかげでいつになく面白い空気感になっている。

宮迫の脱落を機に、向上委員会の環境も変化し、向上委員会の笑いも進化していって欲しい。

 

来週は楽しみだ。

シュールで面白くなければ地獄!さんまのお笑い向上委員会2019/8/17

RGが長さあるあるだったり、虎舞竜ネタで主導していたが、RGの悪い癖で、「このまさかの面白くなさが俺の面白さ」という態度が気になった。

あえて、「絶妙に面白くないところを突いてます。」と言わんばかりのネタだったが、面白くないものは面白くなく、それで良しと思うのは完全に自己満足だ。

シュールさ、尖りが売りなんだとしても、それで面白くなくてもいいわけがなく、見てる側からすればシュールで面白くないのは笑えないし訳がわからないしで地獄だ。

単独ライブ等ではウケるかもしれない「世界観」系のネタは平場ではハマらなかった時が修復不可能と感じた。

 

そして今回は麒麟川島も空回りが気になった。

いつもなら、雛壇のガヤで外さない川島だが、今回は必要ないところでもガヤを入れ少し邪魔だった。しかしそれでもガヤを入れようとする姿勢は素晴らしいと感じた。

向上委員会は汗かいてなんぼ。

スベっても邪魔になっても変な汗かいてでも一回の伝説を目指して欲しい。私は向上委員会にそれを望んでいる。出演する芸人側からすればたまったもんじゃないと思うが、それでも。

だから川島の空回ってたかもしれないがそれでもガヤを入れようとする姿勢こそ正解だと思う。もちろん川島も自分で邪魔かなとも思っていただろう。

 

笑いに行き着くまでの道のり、ドラマを向上委員会は見せて欲しい。

強い芸人が喋ればいい。さんまのお笑い向上委員会2019/8/10

成立力のある芸人を強い芸人と表現するが、ケンコバ麒麟川島ら強い芸人を軸に展開すれば、とりあえず面白い。

 

永野、ザブ加藤みたいな暴れる芸人がいないのなら、強い芸人にとりあえず喋らせる方向にシフトしないとただの芸人の空回り番組だと思う。

 

しかし芸人が喋るだけの番組になって、「まあ面白いんじゃない」くらいの番組になったら別にもう見なくてもいいかなと。

宮迫の抜けた穴。さんまのお笑い向上委員会2019/8/3

今回はリーダーが宮迫回だったが、まさに宮迫が解雇処分を受けた日の収録。

 

さんまが開口一番、闇営業について面白いことを言えばいいと言った。素晴らしい。誰かが死んだわけじゃない、宮迫が解雇になっただけ、宮迫は芸人としては殺されてしまったのかもしれない、それでも笑いを取りに行こう。そういう姿勢がさんまのはじめの発言から見えて良かった。

もちろん笑いにできない、してはいけないこともあり、特に相方の蛍原に対して、後輩芸人ならなおさらどう接すればいいかわからないが、そこのいい意味での気遣いもできていたと思う。

 

そして、今回はリーダーの宮迫がいない穴をレギュラーメンバーのホリケンが埋めようとしていた。ホリケンのいつもの不思議な感じでどんずべりする時や、頑張りすぎてそこまでしなくていいとさんまに言われてもいた。芸人なんてクズでいいし、頑張らなくてもいいとも思うが、それでも吉本じゃないホリケンが向上委員会や蛍原のためにアグレッシブになっていたのは胸が熱くなった。

ホリケン自体は結構すべってたし、芸人が誰かのためにとかクソ喰らえといつもなら思うはずなのに、今日は感動した。それだけ視聴者として私が向上委員会に思い入れしてしまっている。ホリケン、土田を始め芸人がいつもの何割増しかで前のめりだった。それが嬉しかった。

 

宮迫はここ最近はリーダー席で座っていただけだったが、その宮迫が抜け、リーダーがいなくて今回はどこかしっくりこない回だった。

それだけ何もしない宮迫ありきで成り立ってしまっていたのだと思う。

その宮迫が抜けたことで、違和感をなくそうとホリケン等のレギュラーメンバーがいつもより前のめりで穴埋めをしようとする。レギュラーメンバーは毎回出演することが強制されるので、汗をかいてでも笑いを取ろうという気はなかなか起こしづらいだろうが、宮迫が抜けたというイレギュラーによってその気が起こったのだと思う。それはいいことで、宮迫が抜けたことをむしろ前向きに捉えるべきだ。

何もしなかったひな壇の1番上の芸人が抜け、レギュラー陣も何かしなければという危機感を覚え、他の芸人も活性化される。最初は違和感があるかもしれないが、すぐにまた新体制として腑に落ちるだろう。

 

正直、マンネリで向上委員会は終わりの道を行っていると思う。宮迫の離脱をターニングポイントにしなければならないと思う。

そして吉本にかなり問題が押し寄せている今だからこそ、今しかできない笑いがあると思う。闇営業絡みでも、吉本絡みでも、蛍原絡みでも。それらをいかに笑いに昇華できるか。そんな笑いを来週は見せて欲しい。

現場ではプロであれ。さんまのお笑い向上委員会2019/7/27

吉本闇営業問題もあり、前回から吉本芸人中心に、雰囲気を良くしようといつもよりアグレッシブに笑いを取りにいっていたので、今回も期待していたのだが、今回はそれが空回りしたのか、ふわふわと宙を浮いていた感覚だ。

 

例としては、まんぷくフーフーのキスをする仲直り方法から、陣内がバービーとキスをする流れが、完全に落ちきっていないのに盛り上がったため、そこからの発展がなかったこと。そこまで面白くならなかったのに盛り上がってしまったこと。

盛り上がった=ウケた というのはいわゆる「大学生レベル」ではないか。

普段なら笑わないところも、今回は明るくしようと意識しすぎて笑ってしまった、盛り上がってしまったのか。

プロの芸人なら、そとで自分たちに関わる事件(闇営業問題など)が起こっていても、常に俯瞰視できて欲しかった。面白くないとわかっていて、今回はあえて盛り上がったということならしょうがないが。

 

 

次週は、闇営業問題で注目される蛍原が出演する。

蛍原は本当にかわいそうだ。私もかわいそうだと思ってしまっている。つまり芸人として殺されてしまっている。蛍原のことを今は純粋に「面白い」だけで見ることはできない。どれだけ面白いことを言っても「面白い」だけでなく、感情の何パーセントかには「かわいそう、がんばれ」が含まれてしまう。

 

そんな蛍原を向上委員会が芸人として生き返らせて欲しい。情けを超えるくらいいじり倒すのか、やり方は分からないが蛍原のために、「かわいそう、がんばれ」なんて思う暇がないような回にしてほしい。

 

熱い笑いを。

 

来週は楽しみだ。

空気を読んでなお前へ。さんまのお笑い向上委員会2019/7/20

芸人は空気を読める。だからここは自分が出る幕じゃないと判断し、ひっそりとひな壇で座ってる。

そうじゃなく、それでも前へ出て、空気を壊して、笑いをとって納得させる。その人の性格や人間性も関係してくるので、全員が全員できることではないとも思うが、そういう芸人が多く居てほしい。

 

ナダルも部類的には若手だが、前に出てムーブメントを起こした。フジモンはひな壇後方から「ガヤ」のみで主役になる。笑いの実力があってもそれを内包的なままで表現しなければ、見ている側からすれば面白くないやつと同じだ。

 

ナダルフジモンも、新しいモニター横芸人も面白かった。このメンバーはレギュラーではないし、モニター横も今回が初だ。今までもレギュラーではない永野やザブ加藤に支えられてきた。やはり芸人は安定ではなく、その日一回の伝説を作るか死ぬかという捨て身の姿勢でなければ面白くない。そういう点では、毎回出ることを強いられる向上委員会のレギュラー陣にはそこまでの期待は酷かもしれない。それでも今田は面白いが。

 

 

吉本闇営業問題で上沼恵美子が、宮迫、亮を復帰させようとしていることに違和感を感じていた。

芸能界は椅子取りゲームで、椅子はなかなか空かない。宮迫、亮の席が空いたのに芸人たちはその椅子を奪い合おうとせず、宮迫、亮のために空けっぱなしにしている。そんな姿勢の芸人が面白いのかと。

その通りだ。宮迫らに恩義はあるだろうがそれでも下の芸人は椅子を奪い合わなければならないはず。椅子を奪おうともしない温厚な芸人が面白いのか。

 

とろサーモン久保田も含め、吉本芸人が一斉に吉本社長を責めている。芸人がSNS等でそのような発言をすれば、芸を見る目も変わり、笑えなくなるリスクもあるのに。私は芸人に対して一目置いているので、芸人は自分自身を俯瞰視できると思っている。だから芸人も、そんな発言をすれば自分の芸が笑ってもらえなくなるリスクもわかっているはずだ。それでも一斉に吉本社長を叩き出した。野性爆弾くっきーのような、そんな発言しないと思われていた芸人でさえ、吉本社長への皮肉を込めた発言をしている。違和感を通り越して気持ち悪かった。吉本全体を巻き込んだコントなのか、派閥争いなのか、誰かから手引きされているのかとさえ思う今回の吉本闇営業問題。

芸人なら吉本を叩く前に、宮迫、亮の席を奪い合うべきではないのか。

上沼恵美子に気付かされた芸人としての姿、姿勢。

 

アグレッシブに、空気を読んでなお前へ。